あとがきを読んで、自分の未熟さに打ちひしがれた、たまえです。

たまえみたいにぼーっとしながら読んでいると
構成の素晴らしさに気づかずに読み終わってしまうかも知れない小説。
「片桐酒店の副業」
著者:徳永 圭
出版社:角川文庫
電子書籍もあります。
この本の展開・メッセージをたまえに気づかせてくれた、あとがきの大矢博子さん、
この本を「絶対読得宣言!」(ブックファーストのイチオシ本)に選んでいるBook1stさん、
そして作者の徳永圭さんは素晴らしい!
たまえだって好きでぼーっと読んでいたわけではなかったのだけど、
前回紹介した今野敏さんの「隠蔽捜査」の展開が過激すぎて、
それを体験してしまったもんだから、
この、「日常にちょっとしたスパイスを加えた話」はゆるゆるに思えてしまって。
そんな感じで読み切ってしまってからあとがきを読んで、頭をガーンと殴られたようなショックを味わいました。
反省。
もっと一冊一冊を大切に読もうと思いました。
主人公は、最初に出てくる金欠大学生、
ではなく。
タイトルにもなっている「片桐酒店」の主人である、片桐 章(あきら)。
第一章の初めに出てくるのが金欠大学生だったので、勘違いしてしまいそうになりますが、これも小説の構成の一つ。
大学生くんの目線から入ることによって、片桐という男がいかに変わっているかが浮き彫りになります。
主人公の片桐 章は、
酒屋さんなのに、ずーっとスーツを着ており
老若男女、誰に対しても不愛想。
これだけでもう、商売人として、いやまず人としてどうなのか。
そして酒屋だけでは儲からないので、
父親の代から始めた「配達」を副業にしている。
その名前は、「困ったときのまごごろ便」。
片桐の印象とは真逆。
でもその名前は変えずに、淡々と配達をこなす日々。
と、違和感たっぷりの設定にも関わらず、第1章はこの違和感を無視して終わるので(ひと悶着はあるものの、荷物を運んで終わり)、たまえみたいに面白さを見いだせない人もいるかも知れません。
でも、是非とも読み進めて欲しい。
実はこの違和感はすべて伏線。
章を追うごとに片桐の過去が明らかになり、それと共に違和感の理由がわかっていきます。
それに気づくと一気に面白くなります。
ちなみにたまえは、「悪意」を運ぶところから面白くなってきました。
(あとがきを読んで、これは偶然ではなく作者の思惑通りだったと気づきましたが)
あとがきを先に読むか後に読むかはお任せしますが、
あとがきを読まずに気づいた方は、自分を称えながら読み進めてもらって、
あとがきを読んでから本編に行く方は、伏線を感じながら読んでみてください。
(たまえは、あとがきを後で読むのをオススメします)
なぜ副業が「運び屋」なのか。
それは偶然ではなく運命なのかもしれません。
何を運んでいるのか、どんな思いで運んでいるのか。
そこに注目して読んでほしい一冊。
たまえ
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